今日は、お盆のときにお話ししたことにつながる内容です。
このマンションの2号棟に70代後半ぐらいのご夫婦が住んでいます。たまたまマミがボクたちを連れて散歩に出る時間とご夫婦が散歩に出る時間が同じ頃だったので、ボクたちがここに引っ越してきたばかりの頃から、特に奥さんの方がボクたちのことをかわいがってくれました。
そのご夫婦は以前シェパードを飼ってたのですが、年をとって病気になってしまい、最期は安楽死させなければならなかったときいて、マミはとても気の毒に思っていたのでした。
マミは、人の安楽死については、本人がそれを強く望むのであれば、反対ではありませんが、一昨日もお話ししたように、言葉が話せないワンコに関しては、かなり慎重です。
苦しんでいてかわいそうだから…というのはわかるけれど、ワンコが本当にそれを望んでいるのか…。
実際、もしスミちゃんやソラがとても重い病気になって、獣医さんに安楽死を勧められたとしても、マミはそれを選ぶことができそうにもありません。もちろん、そんなことは、そのときになってみないとわかりませんが…。
ある日、そのご夫婦といつものように立ち話をしていると、奥さんが、飼っていたシェパードのことを話しはじめました。
その子は前立腺に問題があって、オシッコのコントロールができず、家中でオシッコしまくって大変だったというのです。
確かに、シェパードの男の子に家中あちこちにオシッコされたら、掃除するのは大変だろうけど、だったらオムツをするとか、いつでもオシッコできるように庭のあるところに引っ越すとかいろいろできたんじゃないかと思ったマミ。そもそも前立腺に関する病気は去勢手術をすることで予防できたり、症状を緩和できたりすると聞きます。
オシッコのコントロールができないというだけで安楽死させられてしまったシェパードくん。マミにはそれはその子のためというより、飼い主の勝手な都合に思われてなりません。マミは会ったこともないそのシェパード君のことをとってもかわいそうに思ったのでした。
それまでは犬好きだと思っていたご夫婦に対する印象も変わってしまったのですが、スペインではかなり簡単に「安楽死」を口にすることが多いのも事実です。元気なうちはかわいがるけれど、年をとって介護が必要になると、捨ててしまったり、安楽死させたり…。
マミはボクたちが年をとればとるほど、余計に愛しいとよく言っていました。本当にワンコを心から愛してる人にとっては、長い間一緒に過ごしてきたパートナーが愛しくないわけがありません。
ボクはマミに介護をしてもらうこともなく橋を渡ってきちゃったけど、スミちゃんやソラが最期までマミに大事にされる様子を見まもり続けていきたいと思います。
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