マドリッドに向けて出発する日、ケレタロからメキシコシティーの空港まで移動する間も、空港に着いてからも、マミはボクたちにとにかくオシッコをさせようとするのですが、スミちゃんはナーバスになっているのかオシッコができません。2007年の春に飛行機に乗ったときはできたのに、どうしたんだろう…? 新しい方のターミナルだったから、他のワンコのオシッコの臭いがあんまりしなかったせいかもしれません。
そうこうするうちに時間切れになってしまって、ボクたちはまず事務所みたいなところでチェックされたあと、またマミたちとは別々に離されてしまいます。でも、もう飛行機に乗るのは3回目だから、最初のときみたいに不安ではなかったけれど。
予定の出発時刻より2時間遅れてボクたちの乗ったアエロメヒコの飛行機はメキシコシティーの空港を飛び立ちました。
以前の2回はボクたちのことが心配で心配で眠れなかったマミですが、このときは引っ越しの準備なんかでものすごく疲れていた上に、もう3回目だったし、ビジネスクラスだったこともあり、気がついたら眠っていたそうです。
マドリッドに着いたのはスペイン時間の3月27日午後3時でした。バルセロナに着いたときと一緒で特にボクたちに対するチェックはありませんでした。ゲートを出ると、パピの新しい会社が手配してくれたお迎えのドライバーさんが待っていてくれました。外に出て土のあるところでオシッコをすませると、ボクたちは車でしばらく泊まることになるアパートホテルに移動します。
ホテルのお部屋に入ったマミは、まずボクたちのマットレスをバリケンから出したりしたんだけど、スミちゃんのマットレスが濡れているのに気がつきました。飛行機に乗る前にオシッコをしなかったから、我慢できなかったんです。でも、よく見ると、濡れてるだけじゃなくて、オシッコが凍ったままマットレスにくっついています。これにはマミもビックリです。飛行機の中でボクたちが乗るところは、ちゃんと温度調節もされてるはずなのに、オシッコが凍ってたということはすごく寒かったに違いありません。
これでボクたちが具合が悪くなってたら、マミたちもアエロメヒコに抗議したところですが、幸い寒さに強いボクたちは元気だったから、文句は言いませんでした。言っても、何も変わらないしね。でも、飛行機に乗ってから、パピはボクたちのことをよろしくお願いしますって機長さんに伝えてくれるように乗務員さんに頼んだのに、あまりにもヒドイと怒っていました。
ボクたちにごはんを食べさせて、散歩に行ってから、マミたちはそのオシッコまみれのマットレスを捨てて、新しいのを買うためにデパートに行きました。その間、ボクたちはマミがカバーをかけてくれたソファーの上で爆睡でした。
今日はマドリッドのシンボル、マドローニョの木とクマをお見せします。この銅像はマドリッドの中心、ソル広場にあるんだけど、ボクたちがマドリッドに来たばかりのころはカルメン通りの入口にあったのに、今は広場の中に移動しています。
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