2007年4月@ナンシー-フランス by ダイチ
メゾン・デ・シェルシェールに来て2日目の朝、マミとパピは1階の事務所に入居の手続きに行きました。と言っても、基本的にはフランス語ができるパピにぜんぶお任せで、マミは説明も適当に聞いていたそうです。
すると、事務所の外から日本語の会話が聞こえてきました。一人は外国人みたいだけど、もう一人は絶対日本人です。まさかこんなところで、それも着いてすぐに日本人に出会うとは思わなかったマミはビックリ! 説明が終わって、パピが書類にサインしてる間にもう事務所から出ちゃって、その二人に話しかけたそうです。
すると、その日本人はケンという名前で、ボクたちと同じで前の日に着いたこと、そして、パピと同じようにナンシー大学で1年間過ごすことがわかりました。すごい偶然です。一緒にいた日本語がペラペラの外国人は、パピにとってのジャックさんと同じで、ケンがナンシーにいる間、いろいろとお世話をしてくれる人でした。
こういう風に書くと、パピもケンも留学生みたいだけど、二人ともすでに大学で働いている研究者で、サバティカルの制度を利用して外国の大学で研究するのに、たまたま伝があったのがナンシー大学だったということなんです。ジャックさんもさっき出てきたイタリア人もみんな研究者です。学者と言った方がわかりやすいかもしれません。
こうして出会ったケンと、ボクたちはナンシーにいた1年間、よく一緒に過ごすことになります。でも、会ったばかりのとき、マミがケンの部屋にボクたちを連れて行ってもいいかと聞いたら、ケンは一瞬口ごもったそうです。じつは小さいときにワンコに追いかけられたことがあって、そのせいでケンはワンコがすこし怖かったんです。でも、マミが、ボクたちは黒くて大きいから最初は恐そうに見えるかもしれないけれど、すごく大人しくていい子で、吠えることもなければ、ましてや噛むことなんて絶対にあり得ないから心配しなくて大丈夫だと伝えて、ボクたちはケンの部屋に遊びに行けるようになりました。
これはケンの部屋に遊びに行ったときに、初めてボクたちを撮ってくれた写真です。なんかスミちゃんは潰れてるけど、ボクはいい感じに写ってるよね!この頃にはケンもボクたちにすっかり馴染んでました。
2015年03月16日
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